光の小説と創作瞑想のページ
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ライトノベル〜光の小説〜

ライトノベル 〜光の小説〜 第4章 その4.エンター・ザ・テント

 アリスは高台の上の方に、僕とめたとんは下の方に向かった。  丸めて尻ポケットに入れたチラシの束が、やけに重く感じられる。その重みを感じながら、高台を降り、街灯がまばらに灯る歩道を無目的に歩く。  隣にはまだめたとんがい …

ライトノベル 〜光の小説〜 第3章 その3.夜の公園/耶麻川荘訪問

 ふと目を開けると、バスの電光掲示板が、停留場の名を薄暗い車内に輝かせていた。 「もう降りなきゃ……」僕は降車ボタンを押し、隣でいびきをかいている少女の肩を揺さぶった。  めたとんはロボットの再起動シークエンスのように、 …

ライトノベル 〜光の小説〜 第3章 その2.めたとんバスに乗る

 校門近くのバス停で謎の少女と僕はバスを待っていた。バス停にはプラスチックのベンチが置かれていた。少女はベンチの機能を確かめるように、それを眺め、手で触れると、しばらく何かを考えこんだのちに腰をおろした。そして僕を見上げ …

ライトノベル 〜光の小説〜 第3章 その1.ふみひろ、謎の少女と道端で出会う

 街路樹が立ち並ぶ通学路で僕は立ち止まっていた。  あたりはもう暗い。空には星が出ている。  僕の目の前にはひとりの少女がいた。夜風に揺れる街路樹の脇にたたずみ、こちらを見ていた。  年齢は僕と同じぐらいか。  これから …

二号のディセンション

 部室内で僕は放たれた矢のように一直線に目標へと向かっていた。 「とにかく僕の家に来いったら来いよ」  僕はかつて無い勢いで自分の欲求を押し通そうとした。  天使を家に呼ぶと凄まじい家運上昇効果がありそうだ。何か性的な面 …

ライトノベル 〜光の小説〜 第2章『ママの昔話』 その8.家に来ないか/光のトランスミッション

「家に来ないか」  僕は壁を超えたような達成感を得るとともに、いくつかの貴重な洞察を得た。  まず第一の洞察は、善行を施すというのは気持ちが良いものだということ。特にそれが、こちらの懐が傷まず、いい気分だけを味わえるもの …

ライトノベル 〜光の小説〜 『ママの昔話』 その7.ふみひろ、二号を誘う

 それにしても、メタトロン二号がゲートから現れてから、もうずいぶん長い時間が経ったように感じる。そんなはずはないとわかっているのだが、主観的にはすでに数ヶ月ほども経っている感がある。  僕は部長としての今までの経験から、 …

ライトノベル 〜光の小説〜 『ママの昔話』 その6.パスワーキング(後編)

 部室のソファに横になっている僕の目に、メタトロン二号の手のひらが被さっている。それが静かに離れて行ったあとも、まだ僕はイメージの続きを見ようとして、ソファに横になって目を閉じたまま、心の中の暗闇に意識を凝らし続けていた …

ライトノベル 〜光の小説〜 『ママの昔話』 その5.パスワーキング(前編)

 その後、さらに問い詰めてわかったところによれば、耶麻川メタトロン二号は、耶麻川の肉体を不法に乗っ取ったわけではなく、そもそも天使は善良な存在なので、そんな悪いことはできるわけもないとのことだった。本来は綺麗でフワフワし …

光の小説 『ミーニャ現る』その3 テキスト・コメンタリー

 世界で起こることはすべて、何らかの必然によって導かれている。  通常、世界で起こることを制御している仕組みは、人間の目には見えないブラックボックスの中に入っている。  通常、人間にアクセス可能なのは、三次元的世界の中に …

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