完結! 天冥の標 エログロSF超大作

天冥の標は日本SFを代表する超大作である。

それがこのたびめでたく完結した。

めっちゃ面白いし、キャラもかわいい。

エログロ風味が強烈にある。途中の巻ではセックスそのものがメインテーマになっている。性的なものに対するSF的な視点が素晴らしく、その路線をもっと読みたかったのだが、途中からバトル的なテーマに回帰してしまったのが個人的には残念である。

とはいえバトル的な方向も作中全体に流れる地獄っぽいグロ描写と相まって強烈な迫力がある。グロいイメージが読後ずっと頭のなかに残る強烈なインパクトあるシーンの連続である。

日本のSF小説の大傑作です。全SF好きにおすすめ(もう読んでるだろうけど)

今日の本:菜根譚

気がつけばスマホでまとめサイトを見てしまう。

昔、スマホもなくネットに繋がっているパソコンもなかった頃は、チラシの字を読んでいた。要するに字であればなんでもいいのだ。

意識の空白を、何かの字で読むことで埋めたいらしい。そういう習性が昔からある。

だが意識の空白を、まとめサイトで埋めることは精神衛生上、あまりよくない。

どうせならほどほどに精神衛生に良い効果のある文字列で意識の空白を埋めたい。

というわけで、生活の中でまとめを見る代わりにチラチラ読む用に、菜根譚という本を買った。

これは明の時代の中国の誰かが書いた生活エッセイのようなものだ。

なかなかいいことが書いてある。

漢文と書き下し文と現代文への翻訳という三つのぶんが併記してあって、非常に読みやすい。書き下し文はその時点では読んでもまったく意味がわからないのだが、ラップ的なリズムの良さがあり、読んでいて気持ちいい。

エッセイの各章はそれぞれ1〜2ツイートぐらいで短くまとまっているため、ふとした瞬間にKindleを手にとって読むのに適している。

そうそう、こういう奴が欲しかった。というまさに私のここ最近の要望に答えるにふわさしい本である。いいですねー。

新曲完成!『Walk Around Winter Vocal version』

元からあるWalk Around Winterというインスト曲(アルバム Light-Novel Soundtrack に『Astral Walking』という曲名で収録されています)に、私、滝本竜彦によるボーカルをつけました。

頑張って歌ったのでぜひ聴いてください!

 

Walk Around Winter 歌詞

1番

てぶくろはめて

くつはいて

マフラー巻いて

外に出る

月の隠れた夜

星の見えない闇

寒い世界の中

僕はたい焼き食べる

街 道

人 波

2番

耳あてかけて

うつむいて

人かき分けて

街歩く

心疲れた夜

先の見えない道

凍る世界の中

僕はたこ焼き食べる

街 道

人 波

愛 憂

星 空

この前のライティング講座の懇親会でのBGMがこちらになります

この前、ライティング講座というものをしました。

イメトレによって小説やブログで自分が創造したいものを創造する力を高めるという講座です。

その講座のあと、懇親会の時間がありまして、そこでBGMにCHICの最新アルバム、It’s About Timeを流していたところ、受講者の方から「このBGMすごくいいですね。これなんですか?」という質問がありました。

アルバム名を忘れていたため答えられませんでした。ていうかこのアーティスト名も忘れていました。というわけでこの場でお答えしたいと思います。

CHICというバンドのIt’ about timeというアルバムです。ナイル・ロジャースというギターのカッティング奏法で有名な人がやっているものです。

ナイル・ロジャースさんは、グラミー賞を受賞したダフト・パンクのRandom Access MemoriesというアルバムのGet Luckyという曲にもギターで参加していて、そちらでも気持ちいカッティングが聴けます。


この二枚のアルバムは最近、私の中でひたすらヘビーローテーションされています。聴き手の生活を邪魔することなく、それでいて感情をじわじわと上げてくれる作用がかんじられます。

春の異次元祭り

春と言えば異次元の季節。

次元と次元の境目が薄くなり様々な異次元存在と新たな出会いをしがちな季節。

そんな季節に合うマンガがAmazonでおすすめされていたので買ってみました。

時を超える影

これはラヴクラフトの小説『時を超える影』が忠実に漫画化されたものです。

はっきりいって俺はラヴクラフトは文章が難しくて読めない!

文章がめっちゃ長くて俺の一時記憶メモリーの容量を超えるのでぜんぜん読めません。一応俺も小説を書こうという人間なので有名な作品はひと通り読もうとしてきました。

で創元推理のラヴクラフト全集とかを買うわけですよ。

これですね。

しかし買ったはいいもののぜんぜん読めない。

無理に頑張って読んだものの何を読んだのか理解できない。

そんな状態が続いてるうちに断捨離対象となりどこか次元の狭間に全集は消えました。

それから数年が経ちAmazonに進められて買ったのがこのマンガです。

やっぱマンガはいいな!

小説ではまったく理解できなかった話がスラスラ理解できる。

しかも面白い。

絵がめっちゃすごい。想像力を掻き立てる凄いかっこいい絵です。

コズミックホラー感すごい。スケール感すごい。

ちなみに本作『時を超える影』では、スピリチュアル業界などではいわゆる『ウォークイン』『ウォークアウト』などと呼ばれている、人の体に入ってる魂が入れ替わっちゃう現象が大ネタとして使われています。

ウォークインってのが、体に新しい魂が入ってくること。

となると、それまでその体を使っていた魂が出て行かなきゃいけない。その出て行く方の現象をウォークアウトって呼んでいます。

キャラクターをプレイするプレイヤーが入れ替わる感じですかね。

よく臨死体験したあと、人が変わったようになるとか、事故にあったあと外国語が話せるようになったとか、そういうのがウォークイン、ウォークアウトの実例なんじゃないかなと思います。

コズミック・ホラーというのは、この自分の肉体と魂の間に断絶が生じて自己同一性があやふやになったときに生じがちな感覚なようですね。

ちなみに自己同一性があやふやになるとか、肉体から魂が解き放たれるというのは、ホラーを生むとは限らず、むしろ喜びを生むこともあるはずです。いわばコズミック・プレジャーというものもあっていいはず。

というわけで、そういったコズミック・プレジャー感は拙著『ライト・ノベル』に描かれていますので、気になる方はぜひ買ってね。

街角イジゲン

さらにこの本もAmazonに勧められたので買ってみました。

すると大当たり。大好きなタイプの漫画です。

これはいわばコズミック・日常マンガといったタイプのマンガです。

日常の中に異次元が侵入してくるんですが、平和的に共存しています。

共存と言っても、やはり異次元は異次元なわけで、かなり異次元っぽい感じのものがそこら中に出てくるわけですが、ホラーな方向に行かず、くすっと笑ってしまうような日常の中の面白さを演出する感じになっています。

以前このブログで紹介した第七女子会彷徨に似たテイストのマンガですね。一巻で終わってしまったのが勿体ない、長々と読んでいきたいマンガです。(でも一巻だけでも面白いです)

今日のマンガ:あなたソレでいいんですか?

凄い面白かったので紹介します。

あなたソレでいいんですか?

人気のない場所で、女子高生が、包丁を持った男子高校生に「すみません、突然ですが…あなたを殺します」と言われているところから物語が始まる。

男子高校生は誰でもいいから通り魔的に殺してみたかったようである。

「殺す」と言われた女子高生は怯えることもなく振り返り「セックスをしてあげます」と提案する。

こんな出だしから想像を超えた面白い話が始まります。どう面白いかは実際に読んでみて欲しいのですが、とにかくこの主人公の女子高生が素晴らしいキャラで最高です。

二巻で終わってしまったのがもったいないですが、終わり方も綺麗でいい感じかなと思います。

今日のマンガ:コジカは正義の味方じゃない

コジカは正義の味方じゃない

私の大好き漫画、菫画報の作者、小原慎二さんの最近の作品、『コジカは正義の味方じゃない』を読みました。超超面白かったです。

スーパーヒーロー的な力に目覚めてしまった女子高生が主人公。他にも世界中で超能力に目覚めた人たちがいて、その力を社会の中でどう使っていくのかというX-MEN的な大きなテーマと、貧乏な女子高生の卑近な日常のギャップが面白いマンガ。

『シャドーガール』と人々に呼ばれることになる女子高生の能力の、セクシー感と躍動感あふれる描写がすごいかっこ良くスタイリッシュで見て惚れ惚れします。

菫画報のころからあるキャラの掛け合いの楽しさや作品世界の居心地の良さが今作でも際立っていて、読んでいて幸せな気分になれます。

二巻でシンプルにまとまっていながら、すごい密度の高い作品を読んだという満足感を味わえる作品。おすすめです。シャドーガールが可愛い。

小原慎二さんといえば↓の作品もおすすめ。

青猫について

戦後の焼け野原を『青猫』と呼ばれる女子高生剣士が、家族を殺しにした敵への復讐をするために駆け抜けていくストーリー。ざくざくと青猫が敵を斬り殺していく爽快なストーリー。

どえらい凄惨でエログロな描写が第一話から最終話まで続くのですが、凄惨さの裏に、恋愛のようなトキメキのようなエネルギーがまっすぐ爽やかさに流れており、読んでいて清々しさを感じます。

第6話、「ぶたごや」にては凄いです。

限度を超えたレベルのエログロさとともに、ほっこりする落ち着いた雰囲気やクスッと笑ってしまう面白さがあり、なんとも言えないワンアンドオンリーな作風が読んでいて心地いいです。青猫が可愛い。

コンパクト・エフェクターでなんかいい感じ

毎日スタバで仕事したあとBOOK OFFで買い物してうさを晴らすのが日課になっている。

BOOK OFFとスタバの店員さんたち(たまに話しかけてくれる)が、労働者としての私のメンタルヘルス向上に大きく貢献してくれている。ありがたいことである。

本は新品で買うほうが好きなのでBOOK OFFの古本コーナーはあまり利用しないのだが、楽器コーナーはよく使う。

楽器コーナーは機材の入れ替わりが激しく見ていて楽しい。

毎日、エフェクターの棚を見ているうちに、それまでまったく興味も知識もなかったコンパクト・エフェクターなるものに関して若干の知識がついた。

私が使っているDAW(音楽制作のためのツール)の中にはありとあらゆるエフェクターがバーチャルなプラグインとして入っている。だが私はそれらがどんな原理でどんな歴史を持っている機材を仮想化したものなのか何も知らぬまま、なんとなくつまみを回して使ってきた。

そんな意識の低いエフェクターとの関わりが、エフェクターの物理的実機と触れ合うことによって変わってきた。

先日は前世紀の遺物のオーバードライブを買ったが、その小さな箱を手に入れたことによって、その箱の仕組や歴史に興味が出てきた。私は本を読んでエフェクターについて学んだ。今まで漠然と使ってきたディレイやリバーブの原理を知ることができ、知的好奇心が満たされた。

また先日はこんなコンパクト・エフェクターを買った。

最も有名なコンパクト・エフェクターのメーカーであるBOSSの、CH-1というコーラスのエフェクターである。

コーラスといえば、先日、Cosmic Autumn Meditationというチルアウト/アンビエントな感じの曲を作った。

この曲を作る際、シンセにかけたディレイのディレイ・タイムをLFO(低周波発振器)で揺らしたいと思い、あれこれ試行錯誤したのだが、どうしてもやり方が分からなかった。

Ableton Live内ではどうしても私が求めるエフェクト『LFOディレイタイム・ディレイ』を実現することができなかった。

そこで私はVCV-RackというオープンソースのバーチャルなモジュラーシンセサイザーをDAWの外部エフェクタとしてつないで、DAWからのシンセの音に、VCVで作った『LFOディレイ・ディレイ』をかける、という試みをしてみた。だがそれは私のパソコンでは荷が重すぎる作業だったのか、ノイズが発生しまくりでまともに再生することができなかった。

私は私の心の中にある理想のエフェクト『LFOディレイタイム・ディレイ』を新曲にかけることを諦めた。

その後、私はCH-1というエフェクターを買った。そしてそのエフェクターの機能、コーラスというものについて調べた。すると、このコーラスというエフェクターこそが、ディレイのディレイタイムをLFOで揺らしたものであるということがわかった。

そ、そうだったのか。。。

コーラスならもちろんAbleton Liveに標準機能として入っていた。だがわざわざ実機を買って、それに興味を持って調べることによって、ディレイタイムにLFOがかかったディレイ=コーラスであるということがわかったのである。

だから無駄な買い物じゃないんだよ!!

このエフェクターはギター演奏以外にも、DAWにつないで楽曲制作の足しにしたりして有効にう活用し元を取っていきたい。

コーラスの機能はDAWに標準機能として入っており、わざわざコンパクト・エフェクターなどを使う必要はない。DAW内だけで完結したほうがノイズが入る心配がない。

だがオーディオ・インターフェイス→コンパクト・エフェクター→オーディオ・インターフェイスという配線を組む行為の中に、なんとも言えない楽しさがあるのも事実である。

機械と機械を、線でつなぐと楽しい。

それは本能的なものである。

そんな楽しさを少しずつ回収していきたい。

そうすればきっと世界が明るくなっていくと思うから・・・

と、そんな精神的な意義以外にも、このコンパクト・エフェクターを介して音を作ることに何かしら実利的な意味がある可能性もある。

というのも、一度、アナログ的な回路へと音を出すことで、『音にアナログの温かみが付与される』などという説があるからだ。

ちゃんとした『アナログの温かみを付与する』ための機械も存在しているのだが、そういうのはだいたい何十万円もする。

そういうのはいつか出世したら買うとして、今はこのかわいいコンパクト・エフェクターをパソコンにつないで満足したい。

 

春の転生祭り その2『即死チートが最強すぎて、異世界の奴らがまるで相手にならないんですが。』

春は誰もが転生を望む季節。。。

こんな世知辛い現世を離れて異世界で無双したいと願う季節。。。。

(私は元気です)

昨日はマーク・トウェインさんの『アーサー王宮廷のヤンキー』という転生系小説を紹介しました。

なろう系の元祖と言われているだけあり、科学での無双する展開が作中に多々あり、異世界でのロマンスもあり、転性ものに読者が期待する楽しさが存分に詰め込まれている作品でした。

終盤の無双は現代のなろう作品に匹敵するスケール感です。プレートアーマーで完全武装した騎士、数万が科学力によって虫けらのように死んでいくという。

あーおもしろかった!

でも昔の作品ばかり読んでると脳が古くなってしまうので最近のやつも読まないとバランスが取れません。

そこで私は最近はやりの小説、『即死チートが最強すぎて、異世界の奴らがまるで相手にならないんですが。』を読みました。

夜に読み始めて、気づけば夜が明けていました。つまり、めっちゃ面白かった! ということです。

最初はなろうでただで読ませてもらってたんですけど、だんだんこんな面白いのただで読んでいいのかという気になってきて、Amazonで買ってKindleで読みました。

すごく面白かったです。

春の転生祭り その1

花粉の季節が近づいてきました。

北海道か沖縄に引っ越したい方も多いのではないかと思います。私もそのひとり。

しかしそんなわけにもいかない。

せめて精神的にここではないどこかに行きたい!

というわけで転生ものの小説を読みたい機運が高まっている今日このごろ、何冊か面白そうなのを見繕って読んでみました。

19世紀のアメリカ人が6世紀のイギリスに異世界転生的にタイムスリップするという話。

なろう系異世界ストーリーの元祖のひとつとして一部で取り上げられている小説。

19世紀のアメリカ人も21世紀の日本人である私からみたら異世界人なわけで、主人公の思考回路にはなかなか馴染めません。

そんな、なんだかよくわからないことをめっちゃ早口で喋ってる感じの主人公が、さらにわけのわからない野蛮な文化の6世紀イギリスにタイムスリップすることで、わからなさは2倍になり、話の筋が読んでてすぐわからなくなってしまいました。異世界×異世界、みたいな感じかな。

転生先の6世紀イギリスでは身分制度が厳しく、かつキリスト教が幅を効かせていて、もう地獄のような世界です。人権意識とかないから。教会がもう絵に書いたような悪い教会でひどい。そういうのが悪いのはわかってるから、そんなにネチネチ書かなくていいですよ、といいたくなる。それにところどころ難しくてわからなくなる。

もうちょっと21世紀の日本人の読者(読解力低い)のことを想定して書いて欲しいですよね。

まあ、わからないところを飛ばし飛ばし読むと、ところどころ面白いところがあり、それなりに楽しむことができました。

なんといっても、Kindle Unlimitedで無料で読めるというところがいい! これが古典を読む良さだよな、と再確認できました。

ところで、マーク・トウェインといえば、「不思議な少年」という作品があり、これは本当に素晴らしく天才的な小説なのでぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

注意:素晴らしいのはマーク・トウェイン完訳コレクションの『不思議な少年44号』ではなく、岩波文庫の方の『不思議な少年』です。この二つはなんとなく設定が似てるのですが、まったく別の内容の小説です。

『不思議の少年』は、最後の方にすごい悟り感をバーっと出すシーンがあり、それには私、かなりインスパイアされましたので、同様の感じを拙著『ムーの少年』に使わせてもらったほど好きな小説です。

『ムーの少年』といえばこの前、中古価格が数十万という非現実的なレベルに高騰していました。ネクロノミコンでもそんなしなくないか。

(この前このマンガ↓を読んだら久しぶりにネクロノミコンという単語を久しぶりに見て嬉しくなったので、自分でも日常会話の中で使っています)

『ムーの少年』、最近は値段もちょっと落ち着いてきたようです。それでも今見てみたら6千円か! こんなことなら手元にたくさんストックしておくんだった。そしてメルカリで売ってそのお金で豪邸を立てればよかった。。。