おすすめコミック『シュリンプ・キングダム』

本日、私が自信を持っておすすめするマンガは生駒陽さんの『シュリンプ・キングダム』だ。

ジャンププラスで連載されている作品が単行本にまとまったものである。

私は連載開始当初からジャンププラスで読んでいたが、今回、単行本をゲットできて所有欲が電子的に満たされている。我がKindle fireの内包する『面白さ』『エッチさ』のメーターが何ポイントか上昇したのを感じる。

本作は世界征服を企むシュリンプ・キングダムの面々、幸子(可愛い)と、彼女が作った怪人、ザリガニバズーカ(一話目で死ぬ)と、カニバズーカ(二話目で死ぬ)が繰り広げるちょっとエッチなコメディである。

エッチなコメディの漫画、専門用語でエロコメなどと呼ばれるそれを私は幼少時から愛していた。だがここ十数年、私は意識を拡張し、自分のリミッターを外して各種の夢を叶え欲望を満たし、創作能力を爆発的に増幅させ、さらに不老不死になるために瞑想を始めた。

その際、エロいイメージは瞑想の妨げになるため、あまりエロいものを摂取しないよう気をつける時期が何年も続いていた。エロいものを見ると瞑想に使われるべき肉体的、精神的パワーを消耗しがちなのだった。

だが最近、瞑想力の高まりにより、私はどれだけエロいものと接してもそれを自分の精神的なエネルギーとしていい感じに吸収できるようになってきた。

そのためエッチなマンガをまた昔のように楽しめるようになってきた。むしろ昔よりも気持ちよくフルスペクトルでエッチなマンガとオープンハートで接することができる。。。

シュリンプ・キングダムの魅力

本作『シュリンプ・キングダム』はなんと言っても絵が魅力である。幸子(表紙でパンツを見せているキャラ)がところどころすごく可愛く描かれている。この可愛さ、質感は他に類を見ない独特なものである。

また、天魔降臨の刻が来たとき、幸子を誘惑しにやってきた古の魔天使の造形が素晴らしく魅力的である。このキャラはぜひまたいつか見てみたい。

こういうマンガを家でゆったりと読んでいると私は深い幸せを感じる。

読書の秋! 自己啓発の秋!

秋といえば自己啓発の季節ですね。皆様におかれましては自己啓発書は読んでいるでしょうか?

私は自己啓発マニアなところがあり、一時期は浴びるように読みまくっていました。その後、自己啓発思想の源流であるところのチャネリング本マニアとなり、『ただの人間の書いた文章はチャラくて読めない』というまでになりました。

現在はチャネリング本もあらかた消化し、また通常の人間が書いた自己啓発本を読むのが楽しくなっています。そんな私のためにこの前Amazonがおすすめしてくれた自己啓発本がこちら。

Kindleでさっと買ってさっと読みました。そして思いました。いやーいいこと書いてる! この本に書かれた通りのことをやれば成功が習慣化されるのは間違いない!

実は私もですね、物心ついたときからこの本に書かれていることを本能的にやっていました。そして結構、かなり自分的にはいろんな夢を叶えています。

ということで、この本に書かれていることをひたすら愚直に続ければ成功するのは目に見えていると感じられます。

それにしても、なぜわざわざすでに体験済みで知っていることを、わざわざ新しい自己啓発本を買って読むかというと、「夢に向かって行動する」というのは、「まだこの世に存在していないものがいつか存在するようになることを信じる」という、ある種、信仰心の強さの問題になってくるので、そのような信じる気持ちをサポートしてくれる情報を読めば読むほど良い効果があるからです。


夢を叶えるというのは、叶えたい夢のヴィジョンを、ひたすら何年も見続けて、それに向かって、何になるのかわからない作業をひたすら続ける必要があるときがある。

そういう、普通に考えると無意味なんではないか、とんでもない徒労ではないかと思われる作業をひたすらやっていくには、「そういった作業は無意味ではなく、夢をイメージし、それに向かって淡々と行動することには大きな意味がある」というサポート情報を大量に摂取することが有益だ。

普通に生きていると、これと真逆の意味を持った情報が大量に心の中に入ってくる。そして夢を叶えるためのやる気も情熱も日に日に失われていきがちである。

そんな中、なんとかしてやる気を出すには、「夢を何度も何度もイメージし、行動し続ければ夢は叶う」という情報を、やる気を失わせる情報に負けないほど、多く大量に摂取する必要がある。

意識高くあろうとすることはとてもいいことである。なぜなら、意識は高くあればあるほど夢を現実化しやすくなるからだ。そして、玉石混交ではあるものの自己啓発本は意識高くあるための役に立つ。

いいものですね。

それに自己啓発書は読んで面白いものが多いので、これからもサラサラと読みたいときにいろいろ読んでいきたい。

ギターが楽しくなりそう!『 99%の人が弾けていない「本当のグルーヴカッティング」』

こんな本を買った。

著者は竹内一弘さん。

気づけば私は竹内さんの本をすでに四冊↓も持っていた。狙って買ったわけではないのだが、いつのまにかこんなに買ってしまっているということは、何か波長が合うものがあるのだろう。

知的かつ細やかで、深いところと目に見える技術的な部分をバランスよく書いてくれる作風が読んでいて心地よい。

今回買った本はギターのカッティング技術の本だ。

カッティング?

はて?

なんのことやら。

というレベルで買った。だがそんな私にもカッティングの魅力や、具体的な弾き方がわかるように書かれている良い本に感じた。

ていうかカッティングというのはとても楽しいギターの弾き方であると思った。(ちなみにわからない人のために説明すると、チャカチャカチャカって弾くのがカッティングだよ)

はっきりいって私はギター速弾き的なものには全く興味はない。またハードな機械的練習のようなものもやる気はない。

弾いて気持ちいいように弾けて、なおかつDTMの足しになり、音楽というものに対して肉体的な感覚を養うのがギターを触る当面の目的である。

この目的に対して、カッティングの練習はかなり役立つように感じる。なにより弾いていて気持ちいい。これはすごく大事だ。一回一回の練習が気持ち良くないと私的にはギターなど触る気にならない。この練習は気持ちいい。

この本に書かれているカッティングの弾き方で知ってるコードを弾いてるとかなり気持ちいい。当面、この本の弾き方でいろんなコード進行を弾く練習をしていこうと思う。

またこの本に書かれていたカッティングで有名なミュージシャンの音楽が凄いよかった。そうそう、ナイル・ロジャースって人の音楽。

かっこよすぎか!

で、このナイル・ロジャースさんのことを調べたら、私が小学生のころの思い出のCD、TM NetworkのDressの一曲目、Come On Everybodyをリミックスしていた人だとわかった。そうかー、なるほど!

で、Apple musicでこのナイル・ロジャースって人の最近のアルバムをダウンロードしてみたらこれが素晴らしくいい感じで、ひたすら最近、聴きまくっている。

ちなみにこっち↓がTM NetworkのDRESS。Get Wildの中でも最もいい感じのGet Wildのひとつであるとほまれ高いGet Wild’89が収録されています。購入当時、家に遊びに来た同級生の女の子に自慢のコブラヘッドCDラジカセで聴かせてあげた思い出アリ。まさに未来の音楽!

 

 

ここで自慢ですが、私は、ギターコードのFが弾ける!

これは声を大にして主張していきたい。

私は、ギターコードのFが弾ける!

高校生のころギターを買ってFが弾けなくて挫折した。ギターは売った。

二十代のころギターを買ってFが弾けなくて挫折した。ギターは売った。

しかし今、私はFが弾ける!

Fだけではない、その他いろいろなコードがだいたい弾ける!

これは凄いことだ。

平沢唯さんの故事をマネてギターに名前をつけ、一緒のお布団で寝た甲斐があったというものだ。

この点を鑑みてみるに、何かをうまくなるには、やっぱり愛が大事、つまり一緒に寝ることが大事だということがわかる。いい話だなー。

最近観たもの読んだもの

身辺雑記とDTMのホームページであるTKMT.SITEだが、忙してくてずいぶん更新が空いてしまった。その間、観たり読んだりしたものをメモしたい。

若おかみは小学生

今、ものすごく流行っていて評判のこの映画。マジで面白い。あの世とこの世、生と死をつなぐ、許しと癒やしの物語。超オススメです。泣かざるを得ない。泣かせパワーは『加奈〜いもうと〜』に匹敵するが、非常に爽やかな前向きな、しかも一種の多次元的なサイケデリックな泣きを体験できる。

そこらの聖人を遥かに凌駕する許し力を持った主人公おっこに尊敬の念を抱かざるを得ない。

創生のタイガ

ホーリーランドの森恒二さんが描く、大学生たちが原始時代にタイムスリップしてネアンデルタール人と戦いながらサバイバルして恋愛する物語。ところどころホーリーランドの主人公が転生したかのような、昔からの読者に嬉しい描写がある。

主人公が現代の組技で古代人をやっつけたシーンでは、土屋さんとの公園でのスパーリングを思い出し、目頭が熱くなりました。ホーリーランドでの数多の戦いの記憶は古代でも有用だったのか!(違)

本作も素晴らしく面白く血湧き肉躍る作品であるが、ホーリーランドは武闘系ひきこもり系ヒーローとして漫画界に燦然とその名を轟かせた神代ユウが登場する超絶傑作漫画である。未読の方はぜひ。

余談であるがこのホームページの管理人はホーリーランドの影響で空手を始めた経験がある。もうやめたけど、とても良い、得難い経験でした

 

漫画『惑星のさみだれ』超面白い!

今日は何を書くかなー。

今日は私、野菜タンメンというものを食べたんですよ。安いのにおいしくて野菜がたくさん入っているのがうれしいですね。

今日は私、Ableton Liveで作りかけの音楽の作業をちょっとやったんですよ。

ここ最近、ずっとKorg GadgetでGadget Sonic 2018用の曲を作ってたのでLiveは新鮮ですね。

Ableton Liveのいいところ

  • 見た目がクール。無駄な装飾一切無し
  • 自由自在に音楽制作環境を組み上げることができる
  • 音楽に対して抽象的な捉え方で作曲することができる
  • なんか性に合う

ちなみに現在、自分で演奏したベースとギターの音を使った曲を作っていますが、なんか凄い新鮮です。土日でできれば完成させたい。週に一曲は曲を完成させたい。

それにしても、なんで今、自分が音楽を作っているかはわかりません。なんとなくやった方がいい気がしてやっています。淡々とやってきたいですね。

今週の読書:惑星のさみだれ

超超超超超絶傑作!

マジで面白い! とんでもなく面白い!

最初は「なんだこれは? なんか普通のセカイ系っぽい話だなー」と思って読んでいたのですが、四巻ぐらいから凄まじい傑作になっていきました。かつて読んだことない系の話です。あえて言うなら神智学系バトル漫画です。

すごい! おもしろい! すごい! おもしろい! あー! おもしろい! 最後のあたりでは感涙必至です!

マジか!私が高校生の頃より超絶大好きな小説、星界シリーズの新刊が出てた!

高校の頃に読んでからずっと好きな小説です。特に『星界の紋章』全三巻のワクワク感は、なかなかこれに匹敵するものは思いつかないほどです。

表紙のラフィールという女性キャラは、私の歴代好きなキャラのオールタイム・ベストに入りそうな勢いです。未読の方はぜひ星界の紋章から読んでみてね!!

マジか!私が高校生の頃より超絶大好きな小説、星界シリーズの新刊が出てた!

SOUND DESIGNER紙 2018年10月号のQ&Aコーナーに私の質問が採用される!

SOUND DESIGNER紙 2018年10月号のQ&Aコーナーに私の質問が採用される!

DTMerが読まねばならない二大雑誌のうちのひとつ、SOUND DESIGNER誌の10月号のQ&Aコーナーに、なんと私の送った質問が掲載されました!

うれしい!

ちなみに今月のSOUND DESIGner誌の特集は『リバーブ』

リバーブというと、あれですね、お風呂で歌うと反響していい感じになる効果、あれのことです。それを人工的に作る機材の特集です。

なんと昔(1940年代)は、本当に部屋の反響を利用してリバーブをかけていたんだって! そのためのリバーブ専用の部屋は、『エコーチェンバー』っていうんだって!

で、その後、1950年代には畳一畳の鉄板を共鳴させてリバーブを作る、プレートリバーブという巨大な機材が主流になったんだって。残響音が美しいため今でも世界中のスタジオで使われているみたい。

1970年代にはスプリング・リバーブという、その名の通りバネを使ってリバーブ効果を擬似的に生み出す機材が生まれたそうです。さらに1970年代後半にはデジタル・リバーブが生まれ、いろいろあって現代に至るという流れのようです。

ためになる〜!

そんなリバーブの歴史紹介の記事のあとには、『粋なリバーブが聴ける名盤14』なんてコーナーがあります。

Apple MusicかSpotifyでもやっていれば、すぐに聴いて確認できるので便利ですね。こういう歴史的名盤というやつを少しずつ聴いていけば、音楽的なセンスも磨かれていくかな〜?

一枚目にはビートルズが紹介されています。ちなみに私、ビートルズはぜんぜん聴いたことないです。なんか凄い影響を与えた人たちらしいよ?

三枚目はザ・ビーチボーイズの『ペット・サウンズ』。私、二十年ぐらい前に、なんかの名盤特集で見て、ビーチボーイズの他のアルバムをAmazonで買って聴いてみたんですけど、当時はさっぱり良さがわかりませんでした。今聴いてみたら、あるいはこのアルバムなら、良さがわかるかな〜?

四枚目は『クリムゾン・キングの宮殿』。これは私、高校生のころに聴きましたよ! たぶん大槻ケンヂさんのエッセイか何かの影響で聴いたんだと思います。これは結構、聴きました。

他に紹介されてる中で知ってるアルバムというと、あった!

エイフェックス・ツインの『Selected Ambient Works 85-92』! これは私の思い出のアルバムです。大学生のころ、よく聴いてました! 懐かしい! これとか、μ-ziqとか、スクエアプッシャーとか、そういうヤツですね。よく聴きました! 懐かしい!

次に知ってるのはフィッシュマンズの『宇宙 日本 世田谷』! これも死ぬほどよく聴きました。思い出深すぎて、聴き返したくない! なぜならこれは私が激鬱のときによく聴いていたCDなので、聴き返すとあの激鬱時代の気分を思い出しそうだからです。でもFishmansは本当にいいのでぜひ多くの人に聴いてもらいたい。

でさらにもう一枚、ザ・フレーミング・リップスの『ザ・ソフト・ブレティン』。これは一昨年ぐらいにApple Musicにおすすめされて聴いて、結構好きになってiPhoneにダウンロードしてます。なんていうか、綺麗ーな感じです。でもちょっと悲しみのフィーリングも感じられて、聴いてちょっと悲しくなるような曲多し。

というわけで紹介されていた14枚中、なんと5枚、すでに聴いていた! これは私、結構、音楽詳しい人間かもしれない。これからはもうちょっと自分の音楽についての造詣の深さに自信を持っていこう!

……というわけで、いろいろ面白くて役立つSOUND DESIGNER誌、いい雑誌です! DTMerそしてバンドやったり曲作ったりする人全員におすすめ!!!

超絶傑作!『戦国妖狐』

戦国妖狐は人生!

一日一冊、朝にスタバでちびちびと読み進めていたコミック、戦国妖狐を本日、ついに全17巻読破しました!

まじで面白い!!!!

凄い面白い!!!!

超深い!!!!

キャラも魅力的でストーリーも面白くて、しかも深い!!!!!

普通ね、バトルものは、勝った負けたの話になるわけですが、この戦国妖狐は超熱いバトルものでありながら、その主眼が『心の癒やし』にあります。

ですので、戦った相手と自分を深いレベルで癒やしながらバトルが進んでいく。これは凄いことです。戦いという相互に傷つけ合う行為の中で、互いの心が深く癒やされていくという矛盾が、少年漫画的インフレバトルの連続の中で見事に描き切られている!

バトルと苦闘というテーマが、その途中で己のエゴとの決別や、人格の癒やしへと方向転換するのは実は他の漫画でもよく見られる構造で、たとえば『プラネテス』とか、『昴』とか、『ヴィンランド・サガ』とかいろいろあります。バガボンドもそんな感じですね。

そういったエゴを強化する下降的な流れから、エゴをより高いものへと統合する上昇的な流れへと方向転換するタイプの物語として、戦国妖狐は私の中で分類されるわけですが、中でも戦国妖狐のヒーリング描写は、飛び抜けてリアルで、真に迫った感じがします。

実際のヒーリング感が作中にありありと表現されています。ここまでヒーリング感が見事にドラマの中に描き切られている作品はちょっと他に思いつかないです。

バトル的、ドーパミン/アドレナリン的表現と、ヒーリング的テーマをいかに融合するかということは、これから先の娯楽作品を作るにあたって避けては通れない部分であると私は思っています。

バトル/葛藤/苦闘という通常の物語的なフックと、ヒーリング/癒やしという苦闘の根拠を消滅させてしまう行為をいかにして物語の中に両立させるかについて、戦国妖狐にその一つの答えを見ることができました。

それはともかく、あー、面白かった! 万人におすすめの漫画!!

百万畳ラビリンス

めちゃくちゃ面白い!

作者はComic LOの美麗かつクールな表紙イラストでおなじみの、たかみち氏。

ある日、気がつくと、主人公は無限に続く木造建築の中で目覚める。なぜ自分がここにいるのかわからないまま、どこまでも畳が続く建築物の中を主人公は探索していく。

映画、CUBE的なシチュエーションを和風にし、よりゲーム的にして、さらにほのぼの風味にした感じの話。

主人公の、世界に対する固定観念や先入観から自由であるという、アウトサイダー的性質が心地よい。

アウトサイダーであるがゆえに、世界や社会からまったく理解されず、常に浮いてしまう存在ではあるのだが、それでいて世界にも社会にも憎しみを抱いておらず、ただ自分の楽しみの追求に忠実というサッパリした性格。極めて魅力的な主人公の造形である。こういう人と友達になりたいものである。

上下左右や空間の繋がりがねじ曲がり、ループしているこの世界の構造はまさにゲーム的で、そのゲーム的世界の構造やルールがしっかり描写され、それが冒険の中で少しずつ開示されていくプロセスに、読んでいて強いワクワク感を覚える。

畳がどこまでも続いていくというヴィジュアル・イメージに、筒井康隆の『遠い座敷』とかで描かれたような、日本SFに古くからある集合無意識的なヴィジョンが表現されており、その世界に郷愁や居心地のよさを感じる。

また、読んでいて、脳の普段使っていない場所を刺激されるような、新世代の娯楽作品が持つ、超次元的な雰囲気を強く感じる。

美しい絵、引き込まれるストーリー、魅力的なキャラを追っていくうちに、この自分の日常的な意識にも、何か新しい変化が生じそうな、娯楽的であり啓発的である漫画。

とてもいいもの読みました!

水上悟志 戦国妖狐8 第45回『幽界』に見る複人格統合のワーク

人間の心の中は、通常、いくつもの人格に分裂している。その分裂したそれぞれの人格を、複人格、サブパーソナリティと呼んでおく。

なんらかの作業がしたいのに、どうしてもそれをすることができない。
これこれの目標に向かって活動したいのに、なぜかやる気がでない。

こういった、誰もが感じるジレンマは、だいたいにおいて、副人格のそれぞれがバラバラの目標に向かっているために生じる。

主導的な人格がこれこれの目標を達成しようとしても、副人格が抱いている目標がそれと真逆であるとき、副人格は主導的な人格の目標達成を妨害する方向に動く。結果として、やりたいことがやれない、あるいはやりたくないことをやってしまうという現象が起きる。

このような人格内での葛藤に対して、二つのアプローチがある。

1つ目のアプローチは努力と根性で無理やり、その葛藤を乗り越えるというものである。これは短期的には目標達成という結果を出すことがあるが、長期的に見たときマイナスに働く。なぜなら、主導的な人格が、副人格を無視して、ひとつの目標に向かったとき、副人格は心の中でより頑なに、それに反する目標に向かう力をつけるからである。

心の中の葛藤を無視し、副人格を力で押さえつけ、努力と根性によって、一つの目標に向かったとき、主導的人格と副人格の間にある葛藤はより大きくなり、それらの間にある分裂はより大きくなっていく。そしてしまいにはどれほどの努力と根性を出しても、心の中の葛藤を無視することができなくなり、心を機能的に働かせることができなくなる日が来る。

そのような状態は燃え尽き状態とか、スランプ状態などと呼ばれる。

取り返しがつかないレベルで、そんな状態になってしまったとき、つまり心の中での自分同士の戦いが限度を超えて大きくなってしまったときは、以下に書く2つめのアプローチによって、自分同士を仲直りさせるしかない。

2つ目のアプローチは、心の中にある人格間の葛藤を、話し合いによって融和し、ばらばらになっていた各種の人格を一つに統合することである。その話し合いは心の中で行われるため、その作業は一種の瞑想的な活動となることが多い。

そのような瞑想的作業による副人格の統合の具体例が、今、私が楽しんで読んでいるコミック、戦国妖狐の8巻に収録されている第45回『幽界』に描かれていた。以下、さっと紹介する。

心の中に千の闇を飼う千夜は、闇との対話に長けたしんすけの導きに従って、人格の統合作業を始める。

畳に横になり、まずは全身をリラックスさせる。深く脱力したら心の焦点を、副人格がいる幽界に向かわせる。そして幽界にて副人格と対話する、という流れである。

また、その対話の作業のあとには、町を散歩してグラウンディング、つまり地に足をつけて来いという趣旨のアドバイスがしんすけからなされる。

この一連のシーンは実際に機能しそうなワークとして現実的に描かれており、それでいてファンタジックな冒険活劇としてのコミック本編とシームレスに融合している。

現実的な癒やしの具体的プロセスを、ファンタジックな娯楽ストーリーに融合する手腕に、読んでいて大いに感銘を受けたのでここにメモしておきます。