小説の書き方 mini TIPS 番外編:『締め切り前症候群』の恐怖

私事であるが、今月中に編集者さまにとある小説作品を送らねばならない。

そのため私は現在、『締め切り前症候群』のさなかにいる。

締め切り前症候群とは、小説の締め切り前になると私に訪れる、各種の不快な、肉体的、精神的障害の総称である。

具体的には以下のような症状が現れる。

  • 朝、起きることが難しくなる。
  • ジャンクフードが食べたくなる。
  • エナジードリンク、特にモンスターエナジーをがぶ飲みしたくなる。
  • 感情が不安定になる。
  • 甘いものをバカ食いしたくなる。
  • 「死にたい」「もうダメだ」「帰りたい」というネガティブな独り言が増える。
  • 「まとめ」を見る時間が増える。

これは現在の私の締め切り前症候群の症状であるが、これでも相当、症状は軽減されている。

昔はこの症状を一万倍ぐらいにひどくした状態が、締め切りなどに関係なく、一年365日、寝てるとき以外、ずっと続いていた。

当然、ストレス値はマックスであり、肉体にはさまざまな問題が生じ、精神は激鬱であり、病院で心の薬をもらって飲んでいた。

あのレベルの締め切り前症候群を抱えると日常生活もままならない。当然、ストレスによってまともな執筆活動も難しい。しかし仕事はせねばならない。

私は締め切り前症候群で創作活動できない自分を叱咤し、自分により過大なストレスとプレッシャーをかけることで、創作活動を前進させようとした。それによってより締め切り前症候群はより救いようのないレベルに重くなっていった。

だが今ありがたいことに、私の締め切り前症候群は、全盛期の一万分の一ぐらいのレベルに軽減されている。

甘いものが食べたくなるといっても、実際にはあまり食べない。エナジードリンクも毎日、飲むわけではないし、まとめも朝から晩まで読んでいるわけではない。

「死にたい」というつぶやきも、まあまあそんなに多いわけではないし、ネガティブな独り言を呟いたあとはちゃんと「いまのなし」とキャンセルするし。。。。

朝起きるのが難しいのは確かだが、一応、日の出ている時間にスタバに向かってそこで一日分の小説を書く。感情は平時に比べ不安定ではあるが、人間らしさの範疇に収まるレベルである。。。こんな風にブログだって書く余裕がある。

あー助かった! 

今の私はこう叫ぶことができる。みんなー地球はいいところだー!!

はっきりいって、締め切り前症候群のレベルマックス時、つまり十年以上前の私は、あれはもう激ヤバだった。毎日が辛くてリアル生き地獄だった。

あー、よくここまで元気になった。えらいえらい、とよしよししてあげたくなる。

よしよし。

よしよし。

ところで私が締め切り前症候群を軽減させることができたのは、ひとえに瞑想ヒーリングのおかげと言っていい。

締め切り前症候群の原因は、無意識の中にきつく抑圧されて押し込まれた大量の苦痛である。

私は努力することによって、自分の無意識の中に、大量の苦痛を抱え込んだ。

努力とは、そのときの自分が発している苦痛を無視して、特定の行動を続けることである。

そんな行動をしたくないと叫んでいる自分の苦痛を無視して、その行動……つまり私の場合で言えば創作活動……を続けたとき、自分の一部分が発している苦痛は、決して忘れられることなく、自分の無意識下に圧縮されて保存されていく。

自分が感じている感情は、無視したとしても、それはすべて心の奥に保存されている。

自分の心の見えない部分にコールタールのように濃縮されて蓄積された大量の苦痛、それこそが締め切り前症候群の原因である。

これを浄化せぬ限り、締め切り前症候群は消えない。

だが、それ専用の瞑想やヒーリングによって、心の中に蓄積された苦痛は浄化できる。

まあ一朝一夕で浄化できるわけではないが、少しずつ、しかし確実に、無意識下に蓄積された苦痛は消化し、浄化していくことができる。それにより心は少しずつ軽く明るさを取り戻していく。若かった、怖いものを何も知らなかったあのころのように。


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小説の書き方 mini TIPS その4『求める結果をイメージする』

今回のTIPSが、これまで紹介したものの中で一番、大事なことかもしれない。

それが『求める結果をイメージする』ということ。

前回、紹介した『イメージする』というTIPSは、あくまで小説の内容をイメージする、ということだった。

今回イメージするのは、小説ではなくて、自分が自分の人生の中に求める結果、つまり、『いつか将来、こんなことが自分の人生の中に実際に生じたらいいな』という願望のイメージである。

そのような意味での『求める結果のイメージ』として、考えられる例としては以下のようなものがある。

  • 作品を気持ちよく書いているところ
  • 作品を見事に書き終えたところ
  • 作品が多くの人々に読まれているところ
  • 作品が社会に受け入れられ評価されているところ
  • 作品が素晴らしく売れているところ

これらの自分にとって気持ちいいイメージを、小説の内容をイメージするときと同様の方法で、五感と感情を使ってリアルに想像する、というのが今回紹介するTIPSである。

このTIPSを生活の中でちょこちょこと実行していくことで、求める結果を、実際に、自分の人生の中に現実化することが容易になっていく。

私の体験談

私がまだ大学生だったころ、大学に行かず、夜遅くまで自宅でパソコンゲームをし、インターネットをするという生活を送っていた。

その生活を送りながら私は、上で書いたようなイメージを想像することをモヤモヤと楽しんでいた。

気持よく、自分の気合いと共に作品が出力されてゆき、理想的な、いや、想像をはるかに超えた素晴らしい作品が完成し、それが世界中の大勢の人々に読まれ、人々はそれを大いに楽しみ、喜び、それによって私は社会的に先生と呼ばれ、ときにはチヤホヤされ、働かずしてお金も受け取ることができる、というイメージを毎日、想像して暮らしていた。

これは私にとってものすごく都合がいい想像なので、それを想像することそれ自体が気持ちよく心躍る体験だった。私はそのイメージを観ることを習慣的に楽しんだ。

そのイメージを観るたび、その想像の気持ちよさによって脳内麻薬が出るのが感じられた。あるいは、何かしらの精神的エネルギーが、その想像によって心と体にチャージされていくのが感じられた。

そのような、気持ちいい想像によって生み出された脳内麻薬と精神エネルギーが、やがて私を自然に執筆作業へと向かわせた。

まあ執筆の中でそれなりの努力はするわけだが、その努力のためのエネルギーが、この、自分にとって都合のいい、気持ちのいい空想によって生み出されたということである。

つまりこのような、自分にとって都合のいい、気持ちいい空想とは、無償でエネルギーを汲み上げることができる井戸、あるいは心の中のオアシスのようなものなのである。

そのような枯れないオアシスから豊かに新鮮な水を汲み上げることで、作品を書き上げ、夢を実現するための精神エネルギーを大量に、無限に得ることができる。そのための具体的な方法が『求める結果をイメージする』ということである。

求める結果が、本当に自分の心の求めるものであれば、それを想像したときワクワク感と喜びと陶酔が心の中に広がる。その精神エネルギーを使って、地道な作業を前に進めていくことができる。

小説の書きたいシーンを心の中で自由にイメージしたように、自分の人生の中に生じさせたいシーンを心の中で自由に組み上げ、イメージしよう。そしてその空想を少しずつ、豊かに、リアルなものへと増幅させていこう。そして、それを観ることを、日々、うっとりと楽しもう。そうすれば、その空想が現実となる場所へと一歩一歩、歩いていく力が湧いてくる。そして実際に、そこへと歩いて行くことができる。


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小説の書き方 mini TIPS その3『イメージする』

小説の書き方に関する小ネタを集めた本シリーズ、第三回目は『イメージする』です。(今回はなぜかですます調で書きます)

小説を創作する過程において『イメージする』ことの重要性は、あまりに自明のことなので、あえて説明するほどのことではないと思われるかもしれません。ですが、創造したいものをイメージすることは、本当に本当に、ものすごく最高最大に大事なことだし、しかも意外に軽視されているのではないかと思うので、ここでさっと説明してみたいと思います。

イメージすることの重要性

小説は『絵空事』を文章で書いて、その絵空事が持つ雰囲気や映像や感覚や感情を読者に伝えるものです。つまりまず作者の心の中に『絵空事』という伝えたいものがあって、それを文章というメディアを使って、読者の意識に伝達するわけです。

よって、文章を書く以前に、心の中の絵空事をイメージすることが、小説を組み立てる作業の基本ということになります。

文章は絵空事を伝えるための手段なわけで、二次的なものです。重要性としては、作者の心の中にある絵空事がまずいちばん大事なものであり、小説というコンテンツの本質的な部分ということになります。

文章がどれだけ上手でも、小説の本質である『絵空事』、作者の心の中にあるイメージが豊かではなければ、それは読者に伝わりません。テクニックだけあっても、それを使って表現したいものが空っぽだったら意味がないねということです。

逆に言えば、文章はあまり上手じゃなくても、心の中に表現したい絵空事が豊かにあって、それが面白いものであれば、当然、小説は面白いものになります。

どれだけ文章が上手でも、表現したい心の中の『絵空事』がつまらなければ、面白いものは書けない! ということです。

なので小説を書く際に一番、心がけるべきなのは、文章力を向上させることよりも、心の中にある『絵空事』を豊かに、面白くすることです。

どれだけ表面的な文章を直しても、つまらんものはつまらんということです。それよりも、そのコンテンツの本質的な部分を豊かに、面白くすることに意識を向けたほうが良い結果が生まれるはずです。

では小説というコンテンツの本質的な部分、つまり作者の心の中にある『絵空事』を、豊かに、面白いものにするための具体的な方法は何かというと、それが『イメージする』ということです。心の中の絵空事、つまりイメージは、イメージすることそれ自体によって自然に豊かになっていきます。

以下でイメージする具体的な方法について説明します。

イメージする方法

まず落ち着ける場所でくつろぎます。布団の中、お風呂の中、散歩中などがおすすめ。

そこで、自分がこれから書くであろう、あるいは今書いている小説で表現したい場面を心の中に思い浮かべます。

そして何かひとつ、興味深い、いい感じの想像を思い浮かべたら、その想像を心にキープし、それを観て、可能であれば五感でそれを味わいます。そのイメージを想像し、その中にある感覚、感情、雰囲気をゆったりと味わいます。

そうしているうちに、ひとつのイメージから新たなイメージへと自然に意識が移り変わっていくと思います。それはそれでいいのですが、イメージが散漫になってきたら、最初のイメージへと意識を戻します。

ここで注意点としてあるのは、できるだけ分析的な思考を止めるということです。イメージを観ているときは、そのイメージに対する分析的な思考を止めたほうがうまくいきます。なぜかというと、分析的、言語的な思考を続けながらイメージを観ると、イメージの自然な展開が阻害されるからです。

イメージを観るという作業をするときは、可能な限り、あれこれの思考は止めて、ただ心の中で映像を思い浮かべ、その映像の雰囲気を味わい、そこに流れている感情を味わい、そこにある微細な感覚を感じてください。

そしてこのイメージを観るという作業自体を、ひとつの娯楽として日常的に楽しんでください。

この作業を続けていくと、自然に、心の中にある絵空事は豊かになっていきます。

心の中の絵空事は、そこに意識を向けて、そのイメージを観て味わうことによって、心の中で自然に成長していきます。

この作業をしていると、おそらくたくさんのアイデアが浮かんできますので、イメージを観たあと、あるいは必要であればその最中に、お手元にあるメモ帳に適宜、アイデアをメモっていってください。

そのアイデアを分析的に評価するのは、このイメージを観るという作業とは別のときにやった方が効率的です。イメージを観るのと、アイデアを分析するのでは、心の使い方がまったく違ってきます。それを同時にやろうとすると心に凄まじい負荷がかかり、まったく効率的ではないので、やめた方がいいです。

イメージを観るときはただイメージを観てそれを味わう、ということだけをやりましょう。

このような方法で、小説に書きたいシーンを心に思い浮かべ、それを観て味わっていくと、そのイメージを核として小説の世界が心の中に自然に広がって成長していきます。

やがて文章によってそれを表現したくなるまで、心の中でその絵空事を大切に育んでいきましょう。

 


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小説の書き方 mini TIPS その2.『意図を設定する』

前回の小説の書き方 mini TIPSでは『ネタ/アイデアを生み出し、それをキャプチャーするためのシステムを持つ』ということについて書いた。

このシステムを稼働させることにより、小説の部品が少しずつ溜まっていく。また創作活動のための基本的な筋力が身についていく。

これは小説という建造物の部品となる石材をひとつひとつ集めてくるような、いわばボトムアップ的な作業である。

そのボトムアップ的な作業は、今回紹介する『意図を設定する』というトップダウン的な作業と対になることで、大きな効果を発揮する。

意図を持ってアイデアを集める

小説の意図を設定しないままアイデアを集めることほど虚しいことはない。

意図がない状態で集められたアイデアは漠然としており、明確な焦点を結ばず、うまく組み上げることは難しい。しかし確固たる意図がある状態で集められたアイデアは、望みの意図を達成するため材料としてそれぞれがうまく組み合わされ、自分が望んだものを作り上げる役に立つ。

というわけで小説を書く前に、これから自分が書くであろう小説の意図を考えることは決定的に大事である。

だが小説の意図とは、具体的にはいったいどういったものだろう?

小説の意図とは

それは別に難しいものではない。

たとえば「この小説を書いて私は、プロになる!」みたいな願望も、その小説の意図ということになる。あるいは「この小説を書いて私は、金持ちになる」みたいな願望も、当然、その小説の意図ということになる。今回のTIPSは、作品意図、つまりその作品の目的を、前もってある程度は考えておくべき、というただそれだけの話である。だがこれは意外に疎かにされがちである。

ところで、「この小説を書いてお金を作る」というのは作者のための意図である。それを考えると同時に、小説を受け取ってくれる人々や扱ってくれる人々のための意図についても考えておく必要がある。つまり読者や出版社やこの社会に対して、自分がこれから書く小説がどんな効果、意味を持つのかについても、具体的に意図しておく必要がある。

小説は商品でありコンテンツであり、生産物であり農作物みたいなもので、作り手から受け手への贈り物のようなものである。そのギフトを通じて、どんな利益を読者に与えたいだろうか。

小説を通じて、読者にどんな感覚、感情、考えを与えたいだろうか。また、その小説を通じて、出版社やこの社会に、どんな価値や影響を与えたいだろうか。与えたい影響を前もって考えておくことが、その小説の、読者や社会に対する意図を設定するということである。

まとめ

自分に、読者に、出版社に、社会に、どんな価値や影響を与える小説を書きたいかを前もって考えておくことで、実際にそのような効果を持つ小説を書くことができる。

ちなみに私がかつて書いた小説、『NHKにようこそ!』を書く際、私は以下のような意図を持ってそれを書いた。

  • お金を私にもたらす小説
  • メディアミックスしまくる小説
  • 全世界の自分に似た読者に、笑いと、安心感と、勢いと感動を伝える小説
  • 闇の中に隠れていたオタク的、ひきこもり的生き方を陽の光のもとにさらけだす小説

で、「こんなものを書くぞ!」と思って書いた結果、だいたいそのようなものが書けた。その他の小説についても同様である。

というわけで意図を設定することは超重要なことであると私は思う。

漠然とやったって、漠然とした結果しかでない。

なんとなくで書いてたら、なんとなくなものしか書けない。

しかし、「こんなものを作るぞ」と意識的に決意したとき、実際にそんなものが作れる。少なくとも、その意図に近いものが産まれるのである。

とはいえ、いまだこの世に存在してないものについて、何かしらの意図を持つことは本当に難しい。それは確かである。でも、最初は漠然とでもいいので、どんな意図を持って小説を書くのかを考え、箇条書きにしてメモっておくことをおすすめする。

  • その小説は自分に何をもたらすだろうか?
  • その小説は読者に何をもたらすだろうか?
  • その小説は出版社に何をもたらすだろうか?
  • その小説は社会に何をもたらすだろうか?

このような質問に対する答えを、思いつくだけ紙に書き出してみることをおすすめする。

このように意図を設定することで、小説製作に目的が生まれる。目的が見つかれば、そこに向かって歩いていくことができる。


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小説の書き方 mini TIPS その1『ネタを生み出すシステムを持つ』

私は小説を書きまくってきた。十歳ぐらいに小説家になろうと決意し、それから三十年、毎日、小説のことを考えて生きてきた。

また、書いてきたいずれの小説も何かしらの意味において成功させてきた。どの作品もそれを書くことで大いに学びがあり大いに成長があった。

ここでせっかくなので、私が長年の経験から学んできた、小説を効率よく生み出すためのTIPSをいくつか公開しておきたい。

TIPS その1.ネタを生み出すためのシステムを持つ

小説と言っても無からいきなり生じるわけではない。

いや、一つ一つのアイデアは無から生じるわけだが、そのアイデアの集合として小説があるわけなので、まずはアイデアをこつこつ集めていかなければならない。小説の素材となるアイデア=ネタを集めていかなければならない。

それは寿司の材料たる魚を仕入れるようなものだ。お寿司屋さんでは店を開く前に魚を市場から仕入れ、適切な下ごしらえをして、冷蔵庫なりカウンターなりに綺麗に並べておく必要がある。小説も、いざ原稿用紙やエディタやワープロ画面の前に座ってタイピングする前に、ネタを仕入れ、それを使いやすいように保存し、必要とあらば下ごしらえしておく必要がある。

ネタの仕入先

ネタの仕入先はいくつもある。

  • 自分の心の中
    • 空想
    • 妄想
  • 生活体験
    • ごく普通の日常体験
    • ちょっとめずらしい体験
  • 映画
  • 音楽
  • アニメ
  • ゲーム
  • ネット、SNS等での他人の言葉

自分の心の中から湧いてきたものは、ネタとして高いレベルの新鮮さを誇る。

自分の生活体験は、ネタとしてそれなりに新鮮なものとして使うことができる。

本、映画、音楽、アニメ、ゲームなどなど、他人のコンテンツから得たものは、新鮮さとしてはだいぶ劣ってくるが、これは無限に仕入れることができるので十分に活用すべきである。また、他人のコンテンツから得たものを、自分の体験や空想と混ぜることで、オリジナリティがありつつも人口に膾炙しやすいネタを生み出すことができる。十分に活用すべきである。

ネット、SNS等での他人の言葉は、新鮮さとしては最低レベルになってくるが、ジャンクなうまさのようなものがあり、これも適宜、自分の作品にほどよく使えたら使ってもいい。

ネタを生み出し、キープするためのツール

上で説明した各種のネタは、そのままではただ自分の中を通り過ぎていく。使えそうなネタは、通り過ぎて行く前に、ネタ整理システムにキャプチャーすべきである。

そのようなシステムはいくつも考えられるし、同時並行していくつか持つべきである。

以下、各種のネタ整理システムについて説明する。

記憶

これは一番、よく使うシステムであるが、これだけに頼るのはヤバい。アイデアは抽象的かつあやふやなものなので、そのままではひらめいてしばらくすると、煙と消えてしまう。

また、独自性のあるアイデアというものは、本質的に不可解かつ異様なものに思えるものなので、紙に書き出して具体化しないと、無価値なものとして自分自身によって否定されがちである。しかし一度、書き出して具体化、個体化してしまえば、それは思考の世界から物質の世界へと消えざる痕跡を残したことになる。そうなれば、そのアイデアを肉付けしていくことは容易だ。

メモ帳

とりあえず記憶の中にあるアイデアはさっとメモ帳にメモする習慣を持つと良い。メモ帳は紙かもしれないし、スマホのメモ帳かもしれない。

紙であれば測量野帳はカッコいい。こんなのをポケットから取り出してアイデアをメモすれば、違いのわかる人間という感じがする。枕元に置いておいて、夢で見たアイデアを書き留めるにも便利。

定番のモレスキンのポケットサイズのヤツもいいだろう。高いが安定感がある。

日記帳

メモ帳と被るが、メモ帳は一時的なメモのためのものだとして、こっちは毎日、定期的に文章を書きためていくためのものである。

朝や晩に、その日考えたことやその日思ったことを書きとめていくといい。また、そのとき作ろうとしている作品のことや、心の中にある微細なアイデアを書き溜めていくのもいい。

メモ帳よりも大きなサイズのものが便利だろう。普通の大学ノートでもいいが、ちょっといいノート、たとえばミドリのMDノートなどを使えば気分もアガる。

各種のアイデア整理システム

日記帳の代わりに自分にあったアイデア整理システムを使うのもいい。

私は一時期、情報カードを使うPOICなるアイデア創造・整理システムを使っていた。このシステムで生み出したアイデアは非常に鮮度が高く、立体的な感じになるものが多かった。ご興味ある方はやってみるといいかも。

各種SNS

TwitterやFacebookやInstagramやらに思いついたことをメモしていくこともアイデア整理に有用だ。これは上に書いてあるシステムとは違い、ネタを他者の目に触れさせることができるという大きな利点がある。

他者の目に触れさせたネタは、自分だけが見ることができるネタよりも、ネタとして個体化しやすい。

ただ注意点として、SNS上に載せることのできるネタは、小さくまとまりがちというか、そのときの社会通念や、自分のフォロワーと同調したものになりがちである。

ネタの種類によっては、SNSに載せることによってそのネタが持つエネルギーが失われることもあるだろう。

よって、思いついたアイデアを何でもかんでもSNSに載せればいいというわけでもない。SNSは適切に使っていきたい。

ブログ

思いついたアイデアをキープする、また、積極的にアイデアを生み出すのツールの大本命としてあるのがブログである。

ブログは自分の城のようなものなので、SNSと違い、自分の個性、独自性を保った表現をすることが容易である。その一方で、SNSと同様、思いついたネタを人様の目に触れさせることができるため、アイデアを自分の中だけに留めるよりもスピーディに個体化、具体化、物質化できるという利点がある。

また、ブログに定期的に文章を書くことは、アウトプットのフローを自分の中に生み出し、それを維持し、拡大していくために、大いに役立つ。

人間は、アイデアという水を流すホースのようなものである。そのホースが通すことのできる水量は、最初はごく小さなものだ。だがそこに適切な水圧をかけて水を流し続けることで、そのホースを少しずつ太く強靭かつしなやかなものにしていくことができる。それにより、やがてコンスタントに大量の水量を流すことができるものへと変えていくことができる。

そのためのツールとしてブログは非常に非常に役立つ。

私もはじめての長編小説を書く前、ブログをやっていた。

一年ほどブログに日記やエッセイや短編小説を書き続け、それによって文章を大量にアウトプットする力を身に着けた。また自分が表現したいイメージや、沢山のアイデアを生み出し、ストックすることができた。

小説を書くためのブログを続けたことによって私が得た利益は計り知れない。

ブログはネタを生み出し、それをキープするための素晴らしいツールなのである。

まとめ

よく「小説を書きたい。だが何を書けばいいかわからない」という人がいる。それは自分が書きたいアイデアがまだ十分に溜まっていないということを意味している。

お寿司屋さんで言えば、お客さんに出したい魚が冷蔵庫の中に一匹も保存されていない状態だ。あるいは、魚は何匹か冷蔵庫の中にあるが、それが適切に下ごしらえされていない状態だ。

そんなときは、時間をかけて、小説の材料を集め、それを下ごしらえしていく作業が必要だ。

少しずつ自分の中にアイデアをため、それを自分の中で整理したり、それらを適宜、人目に触れる形に加工して、ネタとしての強度をあげていく必要がある。

これは時間がかかる作業であるが、いきなり長編小説を書こうとするよりも着実な前進が期待できる作業だ。

少しずつネタを溜めていけば、あるとき「あ、書ける!」という感じが自然に生まれてくる。そうなるまで地道にネタを集めていくことが、小説を書くための早道である。

またそのためには、自分のためのネタ製造、ネタ整理システムを作り、それを可動させていくことが役に立つだろう。


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