読んで人生が変わった本は何冊もあるが、今回は特にメンタル・フィジカル双方の健康のために役立った本を紹介したい。
ヨーガ入門
人生でもっとも暗い生活を送っていた二十代半ばに読んだ本。
凄まじく退廃的な生活を送っていた私が、その後、いい感じに健やかになっているのは、もとをたどればこの本によってヨガを始めたことに起因している。
実際のヨガのやり方と共に、その理論的な意義が書かれている。
ヨガというか、ヒーリング的な肉体への接し方は現代人の誰もが習得すべき基本スキルである。
そのための第一歩として多くの人にこの本を読んでもらいたい。
ほとんどの人は自分の肉体を主観的に感じることに慣れていない。
肉体感覚に意識を向け、そこにある感覚を思考によって判断せずにただ感じること。これが自分を癒すためのファーストステップであり、自分の健康を自分で管理するための絶対に必要なスキルである。
また、その類の瞑想的な集中力は他のあらゆるスキルをブーストする効果を持つ。
別に難しいポーズを習得する必要はない。自分にあった難易度のストレッチをしながら、肉体感覚を感じるというワークをするのがヨガである。
始めてヨガをやり始めたころ、自分の肉体が内面から浄化されていくのを感じて驚いたものである。
心と身体は放っておけば汚れがちであるが、ヨガやその類のワークによってその汚れは浄化していくことができるのだ。そのような浄化スキルを得ることによる安心感は計りしれない。