今まで使っていた万年筆、Lamy Safariが壊れちゃった
私は先日、LamyのSafariという万年筆を紹介する記事を書いた。
かれこれ十年近く、このLamy Safariという万年筆を使っているという記事だ。どれだけ乱暴に使っても壊れないという記事だった。
それを書いた数日後に、スタバでモーニング・ページ(一日の始まりに、なんでもいいから頭の中にあることをノートに書き出し、脳をすっきりさせ、新しいアイデアが出てくる余地を作るという儀式)を書いているとき、私はSafariを床に落としてしまった。
Safariは運悪くペン先から床に落ちた。
これまで何度も床に落としてきたけど、今度は本当にペン先から床にあたったらしく、ペン先がおかしくなってしまった。紙にペン先が引っかかってなめらかに書けなくなってしまった。
ここで私が物や道具に対して思い入れを持つタイプであれば泣いてしまったかもしれない。
だが私は物は丁寧に使って、時が来ればサッと手放すタイプである。
壊れたSafariは感謝とともに捨てた。
そして新たなペンをAmazonに注文した。
数年間、欲しい欲しいと思いつつなぜか買わないでいたLamy Alstarである。
人にプレゼントであげたことはあるが、自分用に買ったのはこれが初めてだ。
Lamy Alstarとは
AlstarはSafariの上位機種である。Safariの材質はプラスチックであるが、Alstarにはアルミが使われている。見た目の形はほぼSafariと同様のものである。
ペン先の材質は、これまで私が使っていたSafariと違うようだ。これまで使っていたSafariのペン先は黒い金属でできていたが、Alstarはステンレス的な金属が使われている。
これまで使っていたSafariはどちらかと言えばガリガリ感のあるソリッドな書き味であったが、今手元にあるAlstarはスルスルというなめらかな書き味がある。とは言えば、どちらが良いというものではなく、また、私の使っていたSafariは十年近く前に買ったものなので、今のSafariのペン先がどうなっているかはわからない。
なんにせよこのAlstarも、前のSafariのように気持ちよく使えそうである。
使っていて一番強く感じる違いは、ペン軸の冷たさだ。Alstarはペン軸がアルミなため、持ってひやりとする冷たさを感じる。Safariはプラスチックだったため、なんの温度もなく、よく言えば持って安心感があった。悪く言えば惰性的な日常性が感じられた。
今回買ったAlstarは持つと冷たいので、気分がシャキッとする、冬に水を浴びるような気合が入る、それを握っている間、意識の明晰度が上がる、などなどの効果が期待できる。
また色はこれまで買ったことのない、紫ピンクのものを買ってみた。はっきり言って抵抗感のある色であるが、持ちなれない色を持つことによって、自分の精神に何かしらの非日常的な変化が生じることが期待できる。
現在は一仕事終えたというタイミングでもあり、使い慣れた道具を新しい道具にアップデートするには丁度いい時期なのかもしれない。