世界的にレコードの売上が増している。
なんとなく理由はわかる。
CDはパソコンにデータを取り入れるための一時的なメディアに過ぎず、それ自体では所有欲を満たしてくれない。パソコンに取り入れたあとのCDは邪魔なものでしかない。目にしたくもない。
デジタルミュージックはどんどん新しい曲を聴くことができるが、ときにそれは精神的疲労を招く。聴いても聴いても終わらない新曲の波に揉まれてるうちに音楽を聴くことに疲れてしまう。あたかも喉に差し込まれた管から無理やり飼料を流し込まれるフォアグラ用のガチョウになったかのような気分になることがままある。
ということで今、レコードに対して注目が集まっているのだろう。
私も買ってみた。
プレイヤーはこれ。
凄い格好いい。リチウム電池で動くので、持ち運びが楽で部屋の色んな場所に簡単にセッティングできる。音もいい。「これがアナログならではの暖かみなのか」というようなことを分けも分からずに口走りたくなる、心休まる音がする。
一枚目のレコードはこれ。
川崎に古くからあるTOPSという中古レコード屋で、入り口から入って目の前の棚の、一番手前にあったレコードをなんとなく購入。プレイヤーにセットしてみて大当たりだと感じた。そうそう、こういう八十年代前半のソウルミュージックが聴きたかったのだ。
家に帰ってきてこれでレコードをかけると、部屋の雰囲気が明るくほっこりする。とてもいいものを買った。私の中にある「デジタル疲れ」のようなものが癒やされていく感がある。
壁にレコードを飾るようの小さな棚を、百均で買ってきて取り付けた。あとで格好いいジャケットのレコードを買ってきて壁に飾ろう。とりあえずこのMIDNIGHT STARという謎のグループのレコードと、手持ちのCDを飾っておく。