小説家・滝本竜彦、そしてトラックメイカー・TKMTについて
滝本の新作『ライト・ノベル』の発売日である11月29日が着々と近づきつつある今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 寒くなってきたので風邪などひかぬよう暖かくしてお過ごしください。。。
さて、本サイト、TatsuhikoTakimoto.comは小説家、滝本竜彦の作品に関する記事や、滝本竜彦に繋がりのある人々に関するニュースを紹介するページです。
一方、滝本の日常生活や、滝本が最近TKMT名義で始めたトラックメイキングに関するサイトが
こちら になります。サイトの名前は
TKMT’s Backyard (たきもとの裏庭)です。(ちなみにトラックメイキングとは、トラック=働く車を作ることではなく、トラック=音楽を作ることを意味しています)
ですので、『
トラックメイカーTKMTの音楽がアナログゲーム『ダイスニコフ』の紹介ムービーBGMに採用された! 』という本日のニュースは、本サイトTatsuhikoTakimoto.comではなく、
TKMT’s Backyard の方に書くべきかと一瞬、迷いました。
ですが、『ダイスニコフ』を開発した
株式会社RAMCLEAR の創業者である海猫沢めろんさんは小説家でもあり、同じく小説家の滝本竜彦の長年の友人でもあります。(私の小説、『僕のエア』の巻末にめろんさんが書いてくれた解説は超面白いです)
よって、本件は『小説家、滝本竜彦に繋がりのあるニュース』として、こちらのページに書いてもいいのかもしれない、と思い直しました。
だからこっちに堂々と書きます!
株式会社RAMCLERの新作アナログゲーム『ダイスニコフ』紹介ムービーBGMに、トラックメイカーTKMTのゲーム音楽風トラック『In Search of Ancient Dragon』が採用される!
VIDEO
先日、
株式会社RAMCLEAR の代表取締役であり、新世代のアナログゲーム作家であるツムキ・キョウさんより直々にご依頼いただき、私の作った音楽を、このダイスニコフ紹介ムービーに使っていただくことになりました。
光栄です&ダイスニコフ、完成おめでとうございます!
ダイスニコフとは
アナログゲーム創作集団RAMCLEARの最新アナログゲームです。二人でサイコロを二個振りながら、様々な戦術と知略を駆使して、絶海の孤島を占領し合うというゲームです。
私は先日、めろんさんとツムキ・キョウさん直々のインストラクションのもと、『ダイスニコフ』のテストプレイに参加させていただきました。
初めてのプレイでしたが、ルールがシンプルでわかりやすく、すすっとスムーズにゲームの世界に入っていくことができました。
そして初回プレイなのに、ものすごく熱い、手に汗握る対戦をもうひとりのテストプレイヤーの方と繰り広げてしまいました。
ルールのシンプルさと戦略性の奥深さがハイレベルで両立していて、ダイスを二個振ってゲームを進めるたびに、子供のころに友達とゲームして感じたような強いワクワク感が蘇ってきます。
前作、ヘルトウクンから受け継がれた独特のファニーさと野太さがあるメカメカしい世界観が、島にボートで上陸して占領し合う対戦プレイを華々しく盛り上げてくれます。
はじめてのテストプレイ後、すぐまたもう一回やりたい! と思ってしまった素晴らしいゲームでした。
本当に凄い面白いゲームなので、ぜひ友達や家族や恋人とプレイしてみてください。
アナログゲームには、機械でするゲームとはまた違う、プレイヤー同士を仲良くさせる効果があります。自室に何個か置いておくと、来客があったときや、家族団らんのときに役立ちますよ。
ダイスニコフは11月24、25日に東京ビックサイトで開催されるアナログゲーム即売イベントの
ゲームマーケット にて販売されるようです。
またRAMCLEARの前作、ヘルトウクンはAMAZONにて11/17日より全国販売開始です!(私、滝本は昨年行われた第一回ヘルトウクン世界大会の優勝者です)
Price: ¥ 3,627
Was: ¥ 3,780
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TKMT作の音楽『In Search of Ancient Dragon』について
せっかくなのでこの音楽についてもちょっとこの場で紹介させていただきます。作ったのは昨年末から今年の1月ぐらいです。
『In search of Ancient Dragon』フルコーラスは
こちら で聴けます。
架空のRPGのテーマソングを想定して作りました。ゲーム・ミュージック風な音楽を作ろうということで、主な音源は
Korg GadgetのKamata という、ナムコのいにしえのカスタム音源C30を現代に蘇らせたシンセサイザーを使いました。ゲーマーであれば心揺さぶられる音が鳴るシンセです。
シンプルDAWとして使いやすいKorg Gadget上でざっくりと音楽を作り、それを高機能なんでもできるDAWであるAbleton Live 10に持っていって細かく調整して完成させました。後半のスペーシーな部分は、Live10の新機能であるEchoという高性能ディレイエフェクトを使って作りました。
Kamataという音源が出す音は、なんというかストーリーを想像させる力があります。以下のようなストーリーを想像しながら音楽を作りました。
とある冒険者が古のドラゴンが隠し持つと言われる伝説の秘宝を求めて故郷の街を旅立つ。
長い旅のあと、冒険者は罠と危険に満ちたダンジョンを見つけ、その暗く長い迷宮を戦いの果てにくぐり抜る。
そして冒険者はついにたどり着いた地下深くの恐るべき龍の住処で、古のエーテル・ドラゴンの息吹を感じる。
古代の回廊の奥から地響きとともに超巨大なドラゴンが姿をあらわす。
冒険者は神々しいドラゴンを前に恐慌状態に陥ったが、全身全霊の意思を振り絞って剣を抜く。
だがそのとき、テレパシーによって、ドラゴンから冒険者へと、この宇宙の真理が伝えられる。
テレパシーによって伝えられるその古き智慧こそが、ドラゴンが隠し持つ伝説の秘宝だった。
自分の意識のキャパシティを遥かに超える智慧を伝えられた冒険者は、茫然自失となり、剣を取り落とす。瞬間、冒険者はドラゴンによって地上へと強制ワープさせられる。
地上に戻った冒険者は、身に余る智慧による重い足取りで、帰郷への旅路を歩きはじめる。
(いつかこんなファンタジー小説を書いてみたいです)
曲のタイトルはDJ Tiestが手がける有名なトランスのコンピレーション・アルバム『
In Search of Sunrise 』を参考にしてつけました。このシリーズはどれも素晴らしいアルバムなので、おすすめです!
追記:もうすぐ発売!滝本竜彦最新長編『ライト・ノベル』ぜひご予約ください