もうすぐ『ライトノベル ~光の小説~』なる長編小説をこのホームページで連載する予定である。

それは長編小説としてまとまった量の文章として、すでにこの世に存在している。

その一章はノベルアクトという雑誌に掲載された。掲載時は、中編読みきり小説として単独で完結して読める体裁の作品だったが、今回、長編の中の一章という枠組みにするにあたって、いろいろと細かな部分に変更がなされることになると思う。

思う、というのは、まだその作業をしていないからである。

しかしその続きの、二章、三章はもう書いてある。

これらを本ページにて発表して、なんとなく少しずつ、この世界にこの作品の持つエネルギーを浸透させていきたいと思っている。

さて。

今回、なぜ書籍ではなくネットで発表するかというと。

・私の初期作品、ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ、NHKにようこそ! 超人計画、これらも実は、ネットでフリーで公開、連載されていたのです。そんな初心を取り戻すという意味合いがありネットで発表します。

・そして。いずれこの作品、光の小説が書籍化されることは望ましいことであるが、まずなにより、職業作家という自分のアイデンティティを一度、完全に手放し、ただの滝本竜彦、いや、本名の滝本龍彦という存在(まぁ別に本名もペンネームも殆ど変わらないので、煩雑になるのを避けるため今後も竜彦の方をパブリックな場では使おうと思いますが)として、できるだけピュアな気持ちで、ピュアな目的で、作品の公開というものをしてみたかったから、というのが、おそらく、一番大きな理由であろうかと思われます。

別に作品でお金を稼ぐことに何の問題もなく、それは求めるべきことであり、素晴らしいことであるが、少なくとも私は、職業作家たらんとして、それをあまりに自分のアイデンティティとして追い求めすぎて、一番大切なものをうっかり忘れてしまってたという側面が少し前まで、とても多くあったように感じます。

テクニックとか、沢山の読者に読まれることとか、それはそれでとても素晴らしいことですが、一番、大切なことを忘れていたのです。いや、それは忘れておらず、覚えてはいたのですが、その大切なことを実行することを恐れるようになっていました。

大切なこととは、それは、自分の信じていることを言うということです。

自分が世界に対してどのようなことを思っているか、何を信じ、何を大切だと思っているのかを、堂々と表明するということです。

その自分が大切だと思っていること、ずっと言いたかったこと、自分の世界観、それを十年以上、職業作家としてデビューして以来、できるだけ、外に出してはいけない、外に出してはいけないと隠してきました。

直接それを書けば、頭がおかしいと思われ、仕事を失い、露頭に迷うと、なぜか勝手に思っていたからです。

だから書きたいことを直接、書かないようにして、文学的なあれこれのテクニックを使って、比喩的表現っていうんでしょうか、シンボリックなドラマの水面下に、本当に伝えたいことを隠すというんでしょうか、そういうふうに、読者の潜在意識に、ふわっと伝わるようにしようと思って小説を書いていたという側面があるのです。

それはまわりくどいのでは。書きたいことがあったらダイレクトに書けばいいのに!

と、今では思います。

(でも過去作品も、あれはあれで当時の私のベストであり、大好きです)

また今の私は読者としても、そのように、なんでもダイレクトに、思ったことが書かれている文章、意図されていることがダイレクトに実行されている作品、そういうものが、娯楽として一番読んでいて楽しいのです。

そんな風に素直に書けている作品に、『光の小説』がなっているか、それはわかりません。

でも、とにかく公開します!

というわけで、数カ月前の私がベストを尽くして書いた長編小説を、まもなく本ホームページで公開します。

今月中ぐらいには、順次、アップロードしていこうと思います。